2つ前の覚書で、車側のHシフターのアニメーション作成について書きましたが、今度はドライバ側のHシフターアニメーションを作ります。これと車のアニメーションを組み合わせると、Hシフターのアニメーションが完成します。ということで覚書。
ドライバのシフトアニメーションは以前、オートマタイプのものを書いたことがあります。基本的にはこれと同じです。
まず、使うのは毎度おなじみのDriverRigファイルです。
ステアリングアニメーションを作ったファイルがあれば、それをコピーします。
ステアリングのアニメーションは不要なので、削除します。
右上の窓で、”Blenderファイル”を選択、
アクションの中から、DRIVER_DRIVER.Action以外のアクションをすべて削除。
ビューレイヤーに戻す。
下のタイムラインを再生して、ステアリングアニメーションが動かなければOKです。
次に、シフトレバーを握る側の手(今回は左手)に紐づいているオブジェクトについて、ハンドルとの紐づけを解除します。
左手の場合は、Wheel_Position→Wheel_Orientationの下にあるHand_Grip_Lを選択。
オブジェクトプロパティの”関係”にあるペアレントWheel_Rotationを削除。
ここまできたら、あとは、Hand_Grip_Lオブジェクトを移動、回転させて、Hシフターのアニメーションを作っていきます。
この時、タイムラインの番号を車のHシフトアニメの位置と合わせるのがポイントです。
車のアニメ作成時には、Rがタイムライン上の1、Nが4、1が7、2が10、3が13、4が16、5が19、6が22の位置になっていました。これにあわせて、ドライバのシフトアニメーションを設定します。
R
N
1速
2速
3速
4速
5速
6速
上記例では、車側のシフトレバーにアニメーションが設定されていないので、手の位置だけが変わっています。
アニメーションが作成出来たら、エクスポートします。
1)”DRIVER_DRIVER"アーマチュアを選択。
2)エクスポートからAssetto Corsa animationを選択
3)”選択したオブジェクト"を選び、FIx DRIVER Objectsだけチェックをつけ、アニメーションファイル名(今回はshiftAnim.ksanimとしました)を書いて、Exportを押す。
これで完成です。出来たksanimファイルはcar modのanimationsフォルダの中にコピーします。
そして、extensionのext_config.iniに赤い字部分を追記します。
[ANIMATION_...]
INPUT = GEAR
FILE=car_shiftAnim.ksanim
INPUT_AS_PROGRESS = 1
INPUT_LUT = (|-1=0|0=0.143|1=0.286|2=0.40|3=0.571|4=0.69|5=0.857|6=1|)
INPUT_LAG_UP = 0.6
INPUT_LAG_DOWN = 0.6[ANIMATION_...]
INPUT = GEAR
FILE=shiftAnim.ksanim
INPUT_AS_PROGRESS = 1
INPUT_LUT = (|-1=0|0=0.143|1=0.286|2=0.40|3=0.571|4=0.69|5=0.857|6=1|)
INPUT_LAG_UP = 0.6
INPUT_LAG_DOWN = 0.6
黒い字部分は以前設定した、車のHシフターアニメーションの設定です。
それと同じものをコピーして、FILEだけ、ドライバHシフターアニメーションのファイルに差し替えるだけです。
ちなみに、サイドブレーキやアクセル、ブレーキ、クラッチペダルのアニメーションなんかもやり方は皆同じです。いろいろ挑戦してみてください。
アニメーションしている様子の動画はこちら。