通常car mod のエンジンのパワーはdataフォルダのpower.lutでRPMごとに定義されています。
今回は、ノーマルタイプのBRZを作り始めたのですが、Xで馬力を選べるようにするのはどうか?というコメントを頂いたので、実装してみました。その覚書です。
注)car.iniのHEADERセクションでは
VERSION=extended-2
に設定する必要があるようです。(ほかのVERSIONでも動くのか、すべては試せてません)
まず、選べる馬力の種類を決めます。
今回は他の車のデータを参考にいかの4つにしました。
FD(1200PS) → フォーミュラードリフトクラス
ProAm(600PS) → プロアマクラス
Street(200PS) → ストリートクラス(ノーマル)
Grassroot(150PS)→ 少しパワー弱め
まずこの馬力の選択肢を定義するファイルを作ります。
dataフォルダ内に、engine_map_setup.lutというファイルを作ります。(拡張子注意)
中身はこれです。
FD(1200PS) | 0 ProAm(600PS)| 1 Street(200PS) | 2 Grassroot(150PS)| 3
続いて、それぞれの馬力の設定ファイルを作ります。
FD(1200PS)は通常の6倍のパワーになるので、dataフォルダ内にengine_map0.lutというファイル名で、以下の様に書きます。
0|6.00 10000|6.00
今回のBRZはノーマルレベルで作成しているので、車の性能としては200PSです。1200PSにするために6倍にしています。
0と1000RPMしか設定してませんが、その途中も細かく制御したいときは、追加していけばよいと思います。
さらにdataフォルダ内にengine_map1.lutというファイル
0|3.00 10000|3.00
engine_map2.lutというファイル
0|1.00 10000|1.00
engine_map3.lutというファイル
0|0.75 10000|0.75
を作成しました。それぞれ600PSなので3倍、200PSなので1倍、150PSなので0.75倍しています。
それができたら、次はエンジンの設定を追加します。dataフォルダのengine.iniに以下を追加します。
[MAP] DEFAULT = 2 ; default map index MAP_0 = engine_map0.lut MAP_1 = engine_map1.lut MAP_2 = engine_map2.lut MAP_3 = engine_map3.lut
今回はStreet(標準)をデフォルトにしたいので、DEAFULTは2にしています。
さらに、ゲームスタート後、PITの設定画面で、これを選択させることもできます。
dataフォルダのsetup.iniに以下を追記します。
///////////////////////////////////////////////////// ;Drift Class ///////////////////////////////////////////////////// [ENGINE_MAPS] SHOW_CLICKS = 0 TAB = DRIFT CLASS NAME = Select Class LUT = engine_map_setup.lut POS_X = 0.5 POS_Y = -0.750 HELP=Engine Map
これを追加すると、PITを選んだとき、上のメニューの中に「Drift Class」というタブが出てきます。
それを選ぶと、クラスが選択できるようになります。クラスの設定は最初に作成したengine_map_setup.lutを参照しています。
以上になります。
あとは、お好みでパワーを増やすなり、減らすなり、いろいろ試してみましょう~。