今回は、アニメーションやモデルの作成ではなく、car modのタイヤ設定を他車のものから移植してくる作業の覚書です。
タイヤのサイズが同じものであれば、Content Managerの機能でも移植できると思いますが、サイズが合わないけど移植したい!(というニーズがあるのかはわかりませんが)という場合に使えると思います。
タイヤの設定は、car modのdataフォルダ(無い場合は、data.acdを展開します)内にあるtyres.iniです。
私はこのタイヤの設定にいっぱい書かれている各パラメータの意味まで分かっていません。なので、単純に移植する作業だけ書きます。
(どこかにタイヤのパラメータ説明してくれているサイト、ないかなぁ・・・)
tyres.iniのファイルの中に、いくつかセクションがあります。
最初のHEADERはバージョンが書かれています。VERSION=7とかVERSION=10とか。
VERSIONが変わると、タイヤのパラメータも異なるので、異なるバージョンのタイヤ設定は移植しない方がよいです。
まず、置き換え前のtyres.iniをどこかにコピーしてバックアップしておきます。
あと、tyres.iniの中に記載されている、WEAR_CURVEやPERFORMANDE_CURVEなどで設定されているlutファイルと同じ名前のファイルがdataフォルダ内にありますので、そのファイルもいっしょにコピーしてバックアップしておきます。
それから、tyres.iniのFRONTとREARのセクションにあるWIDTH(タイヤの幅)、RADIUS(タイヤの半径)、RIM_RADIUS(ホイールの半径)をメモっておきます。前後のタイヤx3種類のパラメータなので全部で6つありますね。
ここからが移植作業になります。
移植したいcar modのdataからtyres.iniを自分のcar modのdataフォルダにコピーします。
コピーしたtyres.iniの中に記載されているWEAR_CURVEやPERFORMANDE_CURVEなどで設定されているlutファイルと同じ名前のファイルも一緒にコピーしてきます。
そして、tyres.iniのFRONTとREARのセクションにあるWIDTH, RADIUS, RIM_RADIUSの値をメモしておいた数値に書き換えます。
ちなみに、tyres.iniには複数のタイヤセットを記述することが出来ます。
一つ目が[FRONT]と[REAR]
二つ目が[FRONT_1]と[REAR_1]
三つ目が[FRONT_2]と[REAR_2]
となります。それぞれのセクションにWIDTH、RADIUS、RIM_RADIUSの3つがあるはずなので、すべてメモしておいた数字に書き換えます。
あとは、ゲームスタートし、ピットを選択すれば、設定したタイヤから好きなものを選べるようになります。
「毎回タイヤ選びなおすのメンドクサイ。基本スリックタイヤでいい。」という場合は、tyres.iniのCOMPOUND_DEFAULTセクションにあるINDEX=XのXを書き換えます。上記の例でいうと、一つ目の設定はXが0、二つ目の設定はXが1、三つ目の設定はXが2・・・というようになります。
タイヤ設定の移植は以上です。
設定を弄ったらうまく動かなくなった。やっぱりもとに戻したい。というときは、最初にコピーしてバックアップしておいたtyres.iniとluaファイルたちをdataフォルダに戻す(上書きする)と元に戻ります。
tyres.iniのパラメータ一覧を紹介されているのを教えていただきました。
忘れないようにリンク載せときます。
Grape🍇アセコル on Twitter: "tyre.iniの全文あった https://t.co/OHdi1gU8JX" / Twitter