takeyohのおぼえがき

気になったこと、試したことの記録です。

車のタイヤが地面についていない、またはめり込んでいる。(自車として動かしているとき)

以前、assettoserverでcar modをAI車両として動かすときに道路に設置しない問題の解決方法を書きましたが、今回は自車として走らせても、そもそもタイヤと地面の距離がおかしい場合の確認ポイントを書いています。ということで覚書。

car modのタイヤ設定は、dataフォルダのtyres.iniで定義されています。
前輪は[FRONT]セクション、後輪は[REAR]セクションです。
複数のタイヤ設定がある場合は、[FRONT_1][REAR_1]みたいに数字を付けて増えていきます。
FRONT,REARのそれぞれのセクションにたくさんのパラメータがありますが、タイヤの半径はRADIUSというパラメータです。
そして、その対側RIMの半径はRIM_RADIUSです。

例えばこんな感じ。

[FRONT]
NAME=Semislicks
SHORT_NAME=SM
WIDTH=0.195
RADIUS=0.3007
RIM_RADIUS=0.2032
ANGULAR_INERTIA=1.5500

このタイヤの場合は、タイヤの半径が0.3007m、RIMの半径が0.2032mとなります。
ちなみにWIDTHはタイヤの太さです。
このタイヤの設定は、車の挙動を計算するために使われ、このパラメータに合わせて車が動きますが、
実際に走らせているときのタイヤを表示しているわけでありません。
見えないタイヤが回っています。
一方、実際に見えているタイヤはkn5に入っているモデルのもので、WHEEL_XXのエンプティの下に入っていると思います。
このタイヤのモデルとtyres.iniで設定されたタイヤの半径の値がずれていると、自走させたとき道路から浮いたり、道路に埋まって見えたりします。
図にするとこんな感じです。

赤い色がtyres.iniのRADIUSの値、オレンジ色がkn5に入っているタイヤのモデルのサイズです。
左は、tyres.iniのRADIUSの値の方がモデルのタイヤサイズよりも大きい値が設定されています。
この場合、設定に合わせてタイヤの位置と回転が決まるのですが、モデルの方が小さいので、タイヤは浮いて見えることになります。
画にはありませんが、逆にtyres.iniのRADIUSの値の方が小さい場合は、タイヤは地面に埋まって見えます。

RADUISの値を調整し、モデルのタイヤサイズに合わせることで、右の画のようになり、
タイヤは地面にピッタリ設置しているように見えます。


今回は説明しませんが、左右のタイヤの幅(トレッド)や、前後のタイヤの距離(ホイールベース)はtyres.iniではなく、suspensions.iniで設定することになります。
車高長はsuspensions.iniとcar.iniの両方で調整します。
これらについては機会、ご要望があればまたの機会で・・・。

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